皆さんこんにちは。
先日は表題の通り太陽光発電のメンテナンスのお手伝いに行ってきましてのでお話しようと思います。
太陽光発電とは
まぁ知らない方はいないと思いますが、太陽光発電は太陽の光を受けて発電する再生可能エネルギーの一つです。
資源の枯渇などの心配がないなどのメリットがある一方、夜や悪天候の時は発電量が少ない(無い)などのデメリットがありますが、最近は電気を貯めておく蓄電池の技術が進んできて、昼間のうちに夜使う分の電力を貯めておくというのが多くなってきています。
ただ、太陽光発電もそうですが日々のメンテナンス(発電量計測やパネル洗浄、除草など)はしっかり行わないと想定発電量に満たない、パネルの故障などにつながりますので大切です。
あと、太陽光発電はその規模(発電量)により管理が変わって、メガソーラーと呼ばれる非常に大きい太陽光発電になると、電気主任技術者が常駐して監視をしなければなりません。
よくある太陽光発電(50kw未満)はそこまでの規模ではないので電気主任技術者の管理点検は必要ありませんが、発電量を最大限にしたりパネルの故障を未然に防ぐ維持管理は必要になります。
太陽光発電におけるメンテナンス
今回お手伝いさせて頂いた会社さんはいろいろな所の太陽光発電のメンテナンスを行っていて、外観から確認出来る項目、計測器を使って測定する点検、パネル洗浄や草刈りなど多岐に渡り業務を行っている会社です。
今回はこちらのベテラン作業員さん(Iさん)と一緒に太陽光発電のO&M作業(Operation&Maintenanceの略で、発電量を最大量にするために行う業務と、太陽光発電を正常に運転出来る状態を保つ業務)のお手伝いをしてきました。
お手伝いさせていただいた業務は、太陽光発電システムの発電状態の確認(パネル断線の有無、接地抵抗や絶縁抵抗測定など)やパネルの外観確認(パネルの破損の有無、固定状態、異物が乗っかってないかなど)になります。
パネルの外観確認
まずはパネルの外観を確認していきます。
パネルは平地に画台で設置されている所もあれば、屋根の上に設置されている所もありますが、今回は屋根の上に設置されていたので2連はしごを使って屋根の上に昇って確認を行います。
パネルはしっかりと固定金具で固定されていますが、たまに金具が緩んでいる場合がありますので見落としがないように確認していきます。
Iさんによれば、カラスが石などを咥えて飛んできてパネルの上に落としていくのがよくあるとのことで、今回もパネルの上に錆びたボルトが乗っかっていて、これは発電の妨げになるので除去します
パネルの内部の不具合は外観からはなかなか発見し辛いのでそこは計測器を使って確認していきます。
計測器によるメンテナンス
パネルの外観確認ができたら今度は計測器を使っての作業になります。
パネルが発電した電力(直流)を売電する電力(交流)にする「パワーコンディショナー(通称、パワコン)」にて点検をしていきます。
今回行った計測器による点検項目は
- 断線確認(パネル→パワコン間)
- 絶縁抵抗測定
- 接地抵抗測定
- 発電電圧測定
になります。
またパネルの故障や断線などの不具合があった場合に、それ専用の測定器がありどこの系統のどのパネルが故障しているのかまで確認できるようになっています。
今回は客先の都合により接地抵抗測定の撮影しかできませんでした。
今回使用した接地抵抗測定器は精密測定ができるタイプで、赤と黄色のコードを伸ばして地面に杭を打って測定部と赤・黄色部で接地抵抗を測定します。
測定画面もデジタルでボタン一つで測定できるので非常に楽に測定ができました。
ここの測定値は0.76Ωなので試験結果は非常に良好であることがわかります。
消防用設備等における接地抵抗値は電気保安協会などの方々が測定した数値をあてることができるので、このように接地抵抗測定を行う方はあまりいないかと思いますが、太陽光発電では電気主任技術者の選任の不要な所もあり、そのような所は点検業者が測定しないといけないので、ある意味消防用設備等よりも大変かもしれません。
ただ、太陽光発電専用の測定器はかなり扱いやすくシンプルなので、測定自体はそんなに苦ではありません。
あとがき
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は太陽光発電システムのO&M作業のお手伝いをさせていただきました。
この太陽光発電も20年計画で動いているとのことで、それに応じたO&M作業が各地であり消防用設備等の点検に引けを取らない仕事だと思いました。
それに不具合などが発生した場合に、消防用設備等では生産性の無い設備なので改修は後回しにされがちですが、太陽光発電は不具合=売電金額に直結しますのですぐに直してくれという客先がほとんどだそうです。
今回のお手伝いで太陽光発電の可能性を見出した感じがしましたし、勉強もできて良かったと真剣に思いました。
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