皆さんこんにちは。
先日元請さんの業務で某ホテルのカラオケルーム改修工事に伴う消防用設備(スプリンクラー・自火報・誘導灯・非常放送)の改修工事で、各種設備の機器取付・配線工事などをやって来ましたのでご紹介します
改修工事の概要
今回の改修工事はとあるホテルの一室を個室カラオケルーム(6部屋)(合計約90㎡)に改修する工事に伴い自動火災報知設備・非常警報設備(放送)・スプリンクラー設備・誘導灯の改修工事で、現場調査→設計→着工届→施工→設置届→検査まで全て担当させていただいた工事になります。
各設備の工事について
・自動火災報知設備では間仕切り増設に伴い熱感知器から煙感知器(7個)の変更設置、及びカラオケアンプ電源のカットリレーの設置(6台)、ベルの増設(1個)
・スプリンクラー設備はスプリンクラーヘッド増設1か所、移設6か所、ヘッド交換13個、これらに伴う配管工事
・非常警報設備(放送)はスピーカー増設5か所、移設2か所、各部屋へアッテネータ取付
・誘導灯は通路誘導灯C級増設2台、取替1台
上記の改修工事になります。
現場調査と仮配線
現場調査の段階で改修後の図面を頂いていたのでそれを参照に主にスプリンクラーの配管をどう施工するか、自火報などの配線を縁きりしてどこで接続するかなど頭の中で大体設計して壁の解体が始まる前に確認して、スプリンクラー配管は配管のサイズによってスプリンクラーヘッドが何個まで接続できるという技術上の基準(25Aなら2個など)があるので、移設・増設に際してどこの配管から枝を取ってどこを通して施工するかを全て確認して着工届を作成し届出を行います。
またスプリンクラー配管を外すと配管内の水がでてきて現場が水浸しになってしまうので、専用の便利な器具を使って配管内の水を除去しながら作業を行い、スプリンクラーヘッドや配管を外しても水が垂れないようにして施工しました。
スプリンクラー配管調査
スプリンクラー配管調査
スプリンクラー配管調査
自火報配線仮配線
各種設備の施工
各設備(スプリンクラー・自火報・放送・誘導灯)を図面通りに施工するのですが、天井裏に梁があり一部配線を通すのに苦労しましたが、一回現場調査に来ていてどこに何がありどう施工すれば良いかはわかっているのでそこまで大変ということはありませんでした。
スプリンクラー配管施工前
スプリンクラー配管施工中
スプリンクラー配管施工後
自火報・放送配線
自火報感知器配線
カットリレー施工
スプリンクラーの既存ヘッドは実管でしたが、施工が大変なので増設・移設に関してはフレキシブルホースを使用し施工を簡素化、自火報と放送も点検口がある部分を起点に各部屋に配線を伸ばして接続してあるので万が一後々調査などが必要になっても問題ないように施工し、誘導灯も既存電源の接続部分を点検口の近くで施工してあります。
今回の改修工事の現場は元請けさんが後々消防点検に入るので後々のメンテナンスも考えておかないといけませんのでこれらの配慮は大切になります。
あとがき
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回の改修工事についてはスプリンクラー・自火報・放送・誘導灯と盛りだくさんでしたが、一個一個確実に施工していけば時間はかかりますが問題ありませんでした。
作業の途中で図面に変更があって感知器やヘッドなどが追加になり元請けさんがてんやわんやしましたが特に大きなトラブルもなく無事に設置届作成届出→消防検査も通過して完了しました。
自分の頭の中にある構想を実際に施工して形にできるというのは素晴らしい事で、消防設備士という職業をやっていて良かったと思う瞬間でもありました。
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