皆さんこんにちわ。
今回は久しぶりに消防用設備の点検をお手伝いさせていただきましたのでお話させていただきます。
お手伝いしたのは自火報、非常放送、ポンプ関係、自家発電(蓄電池込み)、火災通報装置です。
1か月ぶり
ほぼ1か月ぶりの消防用設備点検で久しぶりだなーという印象が一番でした。
点検応援でお伺いしたのは某ホテルで、設備メンテナンスによる休業日だということもあって非常に作業が楽でした。
まだ現場に到着した際には前日宿泊のお客様がいらっしゃったので、差支えのない部分から点検を開始しました。
まずは駐車場の自火報点検から。
いつも通りに加熱試験機で熱感知器を点検していきました。
平行して他の点検者さんが消火器や誘導灯を点検していき、最後に発信機作動と非常ベル鳴動を確認して終了。
ホテルのほうもお客様がチェックアウトされたので、点検を開始していきます。
各客室をメインにスピーカーの鳴動確認(非常放送を流しながら)をしながら各感知器を試験していきます。
そして自火報が終わったら消火栓とスプリンクラーポンプの点検を行いました。
消火設備関係点検
このホテルはスプリンクラー設備が設置されていますが、スプリンクラーヘッドの設置を要しない部分(トイレとか浴室など)の警戒に散水栓ではなく消火栓で警戒していましたので、ポンプが2台ありました。
別にあせることはなく、いつも通りに性能試験と警報確認、放水試験、末端試験を行っていきます。
消火栓ポンプの減水警報装置は制御盤内に組み込みされているのが多いですが、こちらの防火対象物では、写真の様に呼水槽に減水警報装置が別で設置されているという最近はあまり見かけないものでした。
水位検知装置(この場合はフロート)を操作して警報を出すと、呼水槽にくっついている減水警報装置が作動してブザーが鳴り、事務所警報盤へ警報を移報します。
で、警報復旧は、フロートを戻した状態で警報装置の電源を入り切りすれば復旧します。
ポンプ関係が終了したら今度は自家発電設備を点検します。
エンジン始動
次は自家発電設備(蓄電池含む)の点検です。
今回は総合点検ですが、負荷試験は別日で行うとのことなので、今回は無負荷運転と各箇所の確認を行いました。
まずは蓄電池設備から確認を行い、蓄電池はベント式鉛蓄電池で電解液が目視できるタイプでしたので、電解液のレベル、比重、電圧などを各セルごとに確認していきました。
最後に均等充電を行いましたが、蓄電池が新しいことや、セルにばらつきがないことから、均等充電はすぐに終了しました。
次はいよいよ自家発電設備のエンジン始動です…と言いたいところですが、運転前に確認するべき事項がありますので、先にそちらを確認します。
主要な確認事項として、エンジンオイルの量や色、冷却液の量、ファンベルトの緩み、オイルなどの漏れの確認、燃料の量と色やにおいなどを確認したらエンジン始動します。
こちらの自家発電設備も結構年代物で、操作がボタンではなくレバーでした。
でも始動方法は同じで、送電ブレーカーを落として、自動→手動にして、始動レバーを下げれば自家発電設備が起動しますので、回転数や油圧、油温、水温、キュービクル内の室温や異音や不規則な振動なども確認します。
特に異常はなかったので停止をして点検終了になります。
火災通報装置専用試験機
最後に火災通報装置の点検を行いましたが、私の周りの点検業者さんはあまり使っていない火災通報装置の専用試験機を使っての点検をしました。
私も使うのは2回目ですが、点検するのは特に難しくなくて、電話線を火災通報装置と専用試験機で接続して、あとは火災通報装置を普通に通報させれば試験できます。
で、試験も呼び出しを保留にしたり、通報を受信せずに再通報させたりと色々な試験を行うことができるので便利だなぁと思いました。
東京などの大都市ではこの専用試験機を使用しないといけない(消防指令台に点検で通報試験すると怒られる)のですが、私のいる群馬県は点検などで火災通報装置の通報をしても消防指令台が対応してくれるのでその点では実際に通報できるか否かを確認できます。
ですが指令台で実火災受信中とかの場合は時間をずらしてくださいとなる時があるのでその辺は臨機応変と言ったところです。
あとがき
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は久しぶりに行った消防用設備点検についてお話させていただきました。
自家発電設備の点検時に一緒に点検していた作業者さんが「自家発電設備の点検おしえてください」と言っていたので、実際に確認する部分の説明やエンジン始動方法などをレクチャーさせていただきました。
他の方にレクチャーするのは自分の復習にもなるので、一つ一つ確認しながら説明させていただきました。
今回みたいに時間に余裕のある消防用設備点検なら、このようにゆっくり教えながらの点検もできるので次回の点検応援も余裕がある物件であることを願います。
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